第38章 再びシンデレラ？

～和也side～

和「…ん…」

窓から射し込む日射しで目を覚ますと、そこは俺の部屋とは違っていた

和「…ここどこだ？」

しかもこの布団汚ったないし、ボロボロだし…

思い切り不快感にイラついていたら

<ガチャ>

雅「あっ和！何時まで寝て…」

和「雅紀兄さん！勝手に人の部屋に入らないで下さい！」

雅「ごっごめんなさいっ！」

雅紀兄さんがいきなり入ってきたと思ったら、俺の声に出ていってしまった

…ったく…朝から騒々しい…

とりあえず着替えるためクローゼットを開けたけど…

和「…何これ…」

そこには継ぎはぎだらけの、到底服とは思えない物しかなかった

…しかも全部スカート…

和「…何の嫌味…？」

<ガチャ>

翔「おい和也！お前何やってんだ！早く飯作って掃除と洗濯やれよ！」

和「はあー！？」

俺が掃除洗濯ー！？

翔「あっ！お前まだそんな格好で…！」

和「そんなも何も服がないんですよ！」

翔「あるじゃないか、そこに」

翔兄さんが指差す方向には、クローゼットの中のボロ服しかなかった

和「…私にこのボロ雑巾を着れと…？」

翔「だ…だって何時もの事だし…そう言う設定だろ」

…は？設定？

雅「し、翔ちゃん！今日の和は反抗的なんだよ！」

和「雅紀兄さんうるさいです！その口、このボロ服と一緒に縫い付けますよ！」

雅「かっ和ちゃん怖いっ！(泣)」

翔「よしよし、可愛そうに…」

…どこのバカップルだっ！