第37章 commit a fault(5)
~潤side~
事件の翌日、病室に警察が来て和から聴取した
和はその時の状況、そして犯人が呟いた事等、全て説明していた
そのお陰で俺は容疑者から外れたようだった
けど、その和の話を聞いて俺は、犯人がどうやら女だということを初めて知った
そして和は犯行当時、犯人は顔をマスクで隠していたらしいけど、襲われた時犯人と揉み合った拍子にマスクが外れ、顔を見たらしい
その事は警察には伝えたが、一瞬だったからはっきりとは言ってない
俺は和からの要望で、家に置いていたアルバムを持って病院に戻って来た
…大丈夫かな…和…
もし、このアルバムの中に犯人が写っていたら…犯行時の事を思い出して、また怖い思いをするんじゃないかな…
和の事を気にしながら、俺は病室のドアを開けた
潤「和…寝てるのか…?」
部屋に入ると和は寝てる様だったから、俺は持ってきた荷物をベッド横に置き、腰掛けて和の寝顔を暫く見つめていた
…まだ顔色が悪いな…
…もし今回の事件の原因が俺にあるなら…
俺は誰よりも大事にしてる和を巻き込んでしまった…
俺は和の顔にソッと手を添えて
潤「…和…ごめんな…」
和だけじゃない…守屋さんと北田さんも…
けど…何故なんだ…何故3人が…
そう思っていたら
和「…ん…潤…?」
潤「和…」
和が目を覚ましていた