第31章 解りあいたくて…
~雅紀side~
雅「えっ…ほ、本当に大野の籍を外したの?大野じゃなくなるの?」
潤「うん、さっき広野さんから連絡もらった。除籍する手続きをするように会長から言われたって」
依頼から帰って一息ついていた所に、突然潤から伝えられ、俺は驚きを隠せなかった
雅「な、何で?潤一体何したんだよ。それにこの事は智兄と翔ちゃんは知ってるの?」
潤「智兄さんには伝えた…凄くショックだったみたいで…それだけは申し訳なかったな…って…」
そうだよな…智兄と潤は異父兄弟だし、元々智兄が潤に会いたくて探したって言ってたくらいだし…
雅「…翔ちゃんは何て?」
潤「翔兄さんは…良いんだよ」
雅「…え?」
何で翔ちゃんは良いんだよ…
例え血の繋がりはなくても、大野に来る前はお互いに助け合って生活してたのに…
本当の兄弟のように…なのに何でそんな言い方…
その時和の様子を見ると、項垂れて今にも泣きそうな顔をしていた
雅「和…どうかした?」
和「…私のせいなんです…潤くんが除籍されたのも…翔兄さんと揉めたのも…」
雅「え?」
和のせい?
そういえば翔ちゃんの姿が…
潤「違うよ。除籍されたのは俺が会長を怒らせたからだし、翔兄さんは和の事で勘違いしてるから、少し距離を置いた方が良いんだよ」
…何か話が見えてこないけど…
雅「潤…解るように説明してくれる?俺よく解んないんだけど…」
潤「…そうだね…」
そして潤は、今日あった出来事を話してくれた…