• テキストサイズ

同じ屋根の下で【気象系BL】

第27章 虹の袂


雅「キクばあちゃーん」

外から声をかけたけど何の応答もなかった…

雅「…留守か…」

あ、もしかして出先から電話してきたのかな?

それならまた電話あるかもしれないな…

そう思った俺はそのまま帰ろうとした…

すると…

「ワン!ワン!」

雅「え?」

犬の鳴き声が聞こえ振り向くと、家の裏からここの飼い犬で黒い柴犬、太郎が走ってきた

雅「太郎、お前離れちゃってるのか?」

ばあちゃんが出掛ける時、太郎は何時も繋がれてるのに

雅「ダメじゃないか…お前保健所に連れて行かれちゃうぞ?」

俺は太郎の首輪を持って何時も繋がれている家の横に連れて行った…けど…

「キューン…キューン…」

雅「どうしたんだよ太郎…」

何故か繋がれるのを嫌がっているようだった

どうしたんだろう…何時もはこんなに嫌がらないのに…

それでも野放しにする訳にもいかず、無理矢理太郎を繋いだ

雅「もうちょっと待ってろよ、ばあちゃん直ぐに戻るだろうから」

「キャン!キャン!」

…なんだろう…何時もと様子が違うな…

気になりつつも俺はその場を離れ事務所に戻った

そして、その日の夜…

智「電話してみるのか?」

雅「うん…ちょっと気になって…」

折り返しの連絡がなかったから、俺はばあちゃんに電話をかけてみた

暫くコールした後…

『…はい…』

雅「あ、ばあちゃん?良かった繋がって…」

『…あの…何でも屋さん…ですか?』

雅「…えっ?」

電話に出たのはばあちゃんではなく、知らない男の人だった

/ 465ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp