第26章 a mistake(6)
その後も数日おきに誘われて、ついに…
秀「俺と結婚を前提に付き合ってくれませんか?」
と告白された
…とうとうきたか…
翔「あの…私で良いの?」
秀「もちろん、俺には翔子ちゃんだけだよ」
うわー…思いっきり嘘臭い…
けど俺も騙されたふりをしないと…
翔「よ…宜しくお願いします…」
秀「翔子ちゃん…ありがとう!」
うげっ!いきなり抱き締められた!
翔「し、秀二さん人が見てるから…」
秀「あ、ごめんね。嬉しくてつい…」
良かったー…見ず知らずの人が見てくれてて…
そうだ…この日の為に考えてたんだ…
翔「あの…秀二さん、良かったら今度私の家族に会ってくれない?」
秀「…えっ?」
翔「だってね、あなたの事家族に話したら是非連れてこいって煩いの。私が異性の人と付き合ってるのが信じられないみたい…私も皆に紹介したいし…ダメかしら」
俺がそう言うと、秀二は明らかに顔色を変えて
秀「あ…いや…ダメっていうか…俺にも予定が…」
翔「なら今日は?今ならきっと家族皆がいるはず…」
秀「えっ!?き、今日は無理だよ!」
…やっぱり…かなり動揺してるな…こいつ素人か?
翔「今日は無理なの?じゃあ何時が良い?秀二さんの予定に合わせるから」
秀「えっ…えっと…そ、そうだな…あ!ごめん翔子ちゃん!俺ちょっと用事があったの忘れてた!また連絡するよ!」
そう叫んで、まるで逃げるように走って行ってしまった
…バーカ…あからさま過ぎるんだよ…