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沖矢昴はお兄ちゃん【名探偵コナンR18】

第7章 さよならは突然に






『んっー……』




ふと身体が浮くような感覚に意識を浮上させる。
軽く目を開け、固まりきった筋肉をほぐすために手を上に広げ伸びをする。
至る所がギシギシとしている為、どうやら結構な時間睡眠を取っていたらしい。
ふーっとひと息深呼吸をし、目を開ける。




『ん…?』




ふと、自分が今いる、この場に、部屋に違和感を感じる。
はて、自分の部屋ではない。
ここは何処だ?
あの時赤井秀一に…っと要らぬところを思い出す所だったが、確かに自分の部屋に運ばれていたはずだ。
だがしかし、今現在自分のいる場所はあの工藤邸ではないのだ。
そして…この妙に浮遊しているような感覚…。




『んんんんっーー??!?!?』




起きてから、ん、しか発していないが気にしていられない。
早々にベットから飛び降り太陽の光が見える窓に近付くとそこは…。




『く、雲の上っーーー!?!?』




そう、どうやら今自分は飛行機の中で優雅に空中飛行しているらしい。
どうゆう展開で、どうやってなどと考えるが分かるはずもなく。
ひとまずこの部屋から出て誰か乗っているであろう人に尋ねるしかない。
そう思いこの部屋の出入り口であるドアに向かうと、ドアの方から開き、人が入ってきたのだ。




「おはようございます、愛香様。
お身体の方は如何でしょうか?
何かお召し上がりになりますか?」




燕尾服に身を包んだ20台後半の男性が一礼をし、こちらに向かって話しかけてくる。
見た目は所謂美男子だ。
切れ長の瞳の下には色気を感じる泣きぼくろがあり、鼻筋もスッと通っていて、髪型もキチンと整えられ清潔感が感じられ、一度見つめられたら恋に落ちてしまう女子が沢山居そうな見た目だ。
身長も180はあるだろうか、スラッと手足が長く、とても燕尾服が似合っている。
その上フレーム無しの眼鏡を装着し、出来る感満載の執事の出来上がりだ。
この男は昔から良く知っている人物だった。




『早乙女っ…何故ここにいる』



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