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ブラコンとシスコンと公安そして時々FBI

第2章 出会い



兄からもらったピアスを付けて家を出る

引っ越して1週間。


兄から度々送られてくる情報の依頼。そんなことに疑問をもたない妹がどこにいる。兄が姿を消してから私は兄の情報をかき集めていた。
そしてわかったのは黒ずくめの組織と呼ばれる組織にいること。そこでは兄はジンと呼ばれ、他のメンバーもお酒にちなんだコードネームをつけられているとか。
そして、次に兄が訪れるのが日本だと知りこの米花町に引っ越してきたのだ。

今日は仕事も休みだから思う存分情報収集ができる!

私は少し見慣れてきた景色を見ながら歩いた。






かれこれ歩いて1時間。特に収穫はなし。

そう簡単に会えるわけないかー。
ちょっと休憩しよ。

休憩できる場所を探すとひとつの喫茶店を見つけた。

「お。よさげなところ!」

私は喫茶店へと足を運んだ。


?「いらっしゃい……。」

「?」

店に入るなり店員であろう褐色肌で金髪の男に睨まれた。

しかし、それは一瞬のことで直ぐに店員は営業スマイルを見せた。

?「いらっしゃいませ。お1人様ですか?」

「はい。」

?「ではカウンターへどうぞ。」

カウンター席に案内されるとメニュー表を手に取った。


さっきの店員の反応……。

確信は持てないが可能性としては大いにあった。

兄のことを知ってるやつ

ちょっと後で調べて見よう。


?「ご注文はお決まりですか?」

気配もなく横に来られて驚くもハムサンドとコーヒーを注文した。


数分後

?「お待たせしました。」

「ありがとう。」

?「それにしても綺麗な髪ですね!」

ハムサンドとコーヒーを持ってきた店員は営業スマイルで言ってきた。

「ありがとうございます。あなたの髪も綺麗ですよ。」

無難な受け答えをしておいた。本能的にこの人は危ない人と感じた。


安室「僕の名前は安室透。この店でバイトをしています。あなたは?」

「私は渚。」

にこっと笑って嘘をついた。こんな危険な匂いをさせる相手に本名は名乗れない。そう思ったから。

安室「渚さんですか!いい名前ですね。」

「お世辞どうも。」

安室「あのー……」

カランコロンと入店の音
安室透という男は入店した客の接客に行ってしまった。

私はコーヒーとハムサンドを堪能してお店を出た。

すると慌てて安室が店から出てきた。
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