第4章 4 (裏あり)
リヴァイはしばらく考え込むと、しぶしぶといった感じで足を毛布から出した。
「ありがと。」
足首に触れないよう、そっとリヴァイの足に触れる。
真っ赤っかに腫れ上がった足首は、本当に痛そうだ。
タオルを熱いお湯に浸してから、きつくしぼる。
熱すぎないことを確認してから、そっと足首にタオルを乗せた。
「…………………くっ」
リヴァイが痛そうな声をあげる。
「あぁ、ごめん。
精一杯優しくやったんだけど………。」
簡単にはずり落ちないようにシップを固定して、私はリヴァイの足に毛布をかけ直した。
「はい、終わり。
また3時間後にシップ変えにくるね。
お腹空いたり、何かあったらこのヒモをひっぱって。」
「こんな馬鹿馬鹿しいもの使うか。」
リヴァイの枕元にはヒモが吊るしてあり、それを引っ張ると天井についたシンバルが音をたてるようになっている。
必死に頭をひねって考えた装置だが、たしかに使ってる姿は馬鹿馬鹿しいだろう。
そもそもなぜ調査兵団本部にシンバルがあったのか謎だ。
何をやってるのかエルヴィンは。