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Silver crow【ONE PIECE】

第19章 相見える2人のオルニス


その頃ハートの海賊団は船を停めた場所から町に向けて歩いていた。

「リオー、町ってあとどのくらい?」
「記憶が正しければもう少しだと思うんだけど…」

リオがそう言った瞬間、その場にいるものが自分達に向けられた殺気に気づく。
その場に足を止め、全員が構える。

「この殺気…とりあえず雑魚じゃねぇ…気を抜くな…」

ローが鬼哭を抜こうとした瞬間

「抜く必要はねぇ。俺の目的は1人だけだからな」

リオの前に何かが現れ、瞬時にロー達から離されるように投げ飛ばされる。

「ぐっ…!」

リオは投げ飛ばされるも地に倒れないようにすぐに体勢を整え、立つと構える。

そこにいたのは犬のような鼻に獣の耳、半獣化している自分よりも大きい生き物。
それはリオを見てニヤリと笑うと身体が変化していく。

「会いたかったぜ…シルバークロウ」

現れたのは黒い短い髪に上半身裸で右肩から腹部にかけてトライバルタトゥーを入れた男。
その人物を見てリオが舌打ちをする。

「一番最悪な想定が当たるなんて…」
「リオ!!」

ロー達が2人の元に来ようとするがそれに気づいたリオが来るな!と制止する。

「こいつの目的は私…みんなは先に町に向かって!」
「こいつは何モンだ!」
「……オルニスよ。紅い鳥…スパロー…」

リオがそう言うとスパローがローを見る。

「俺はてめぇには興味ねぇ。アッシュは知らねぇけどな」
「ロー!ここは私がなんとかするからこの島の船長を…!」
「リオ!一人じゃ無茶だよ!」

ベポの言葉にリオは優しく微笑む。

「これはシルバークロウとして私一人で戦わないといけないの…だからお願い」
「…わかった。お前ら町へ急ぐぞ!……リオ、死ぬなよ」
「アイアイキャプテン」

リオの意思を聞いたローはクルー達に声を掛けるとリオとスパローを残して先へ進んでいった。

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