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Silver crow【ONE PIECE】

第15章 訪れた島の平穏と母の面影


王宮から財宝などを全て運び出し島民が外で仕分けをしている頃、リオは母の墓の前に来ていた。

ローも一緒に来ると言っていたが、親子で話したいと言って断った。
リオは持っていた箱を墓の前に置く。

「これここ置いておくね。これは母さんの思い出だから私は持っていけない…私にとってはクソ親父でも…母さんにとっては最愛の人だからね」

リオはそう言うと墓の前に腰掛ける。

「母さん、私はまた海に出るわ。私が持つ情報を欲しがっている人もいるし…何よりハートの海賊団は自由を愛する海賊だから一つの場所に留まれないの。母さんがくれたこの髪色と目の色はここでは苦労したけど今はこの色で本当に良かった…」

この色だったからシルバークロウになれた。
シルバークロウになれたから世界を知る事が出来た。
世界を知り、様々な人で出会った。
そして、ロー達に出会って信頼できる仲間ができた。

「母さんのおかげで大好きな人に出会えた…生んでくれてありがとう」

リオはそう言うと立ち上がり、出口へと歩いて行く。

『ありがとう』

ふと女性の声が聞こえ、リオは振り返るが誰もいない。
でもなんとなく誰の声かわかり墓に向かってニッと笑うと出口へと歩いて行った。
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