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Silver crow【ONE PIECE】

第14章 血縁者としてのけじめ


王宮で涙を流したリオは落ち着いた後、ローと共に王たちを縛り上げて町まで降りてきた。
ちなみに王宮で働いていた人達はリオの言葉を聞き、ロー達について町へ降りていた。
そして町の人たちの前に縛り上げた王達を座らせる。

「とりあえず王達は縛り上げた。あとはお前達が決めろ」

ローは俯くリオの隣に立ちながら町の人にそう告げる。
その言葉に町の人はヒソヒソと会話するがどうするかどうか最終的な決断が出来ない様子だ。

「お前達、私はこの島の王だぞ!こいつらの味方をするなら…!」
「……黙れ」

ずっと俯いていたリオが静かな声で王に告げ、顔を上げる。

「島の人苦しめて自分たちは至福を肥やしていた…民を犠牲にする王なんていらないわ…島の人が決断できないなら、血縁者である私が…」

リオは3人に向かって手をかざし、握ろうと指を動かす。

「待ってくれ!レイチェル様!」

リオは手の動きを止め、王から町の人達に視線を移すと上陸した時に話しかけてきた男が立っていた。

「皆こいつのせいで苦しんできた、だが血縁者であるレイチェル様の責任じゃない…止められなかった俺達に責任がある。俺達は貴方が俺達の為に行動してくれただけで充分なんだ!」
「でも…私は来ようと思えば来られたこの島を16年放置してきた。その事実は変わらないわ…」
「過去は過去だ!俺達は王族に頼らず前に進まないといけねぇんだ!」

男はそう言うと町の人達がいる方を振り向く。

「みんな!王とか関係なく考えるんだ!俺達がこの先どう生きていくか!」
「何をか…っ!」

王が話す前にアクアフィアートで王達3人の口を塞ぐ。

「町の人達が自分達で考えて行動しようとしているの、邪魔しないで」

リオはアクアフィアートで話せない3人に睨みを利かせながら町の人たちの答えを待つ。
しばらくすると町の人達で結論が出たのか男がリオを見る。

「レイチェル様、決まりました」
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