第11章 再会と初めまして同盟さん
「おい姉ちゃん!この船いらねぇのか?」
「えぇ。ただ高価な物だからどうしようかと…」
「こいつうちで引き取っていいか?改造次第では使えるかもしれねぇ」
「遠慮なくどうぞ!あと終わったらサイボーグさんの身体の構造とか色々聞いていいですか?!」
「アウ!構わねぇぜ!」
フランキーの返答にやった!と喜ぶリオを見てナミが口を開く。
「ねぇ、なんの能力者なの?」
「ん?ミズミズの実の水人間。あらゆる水分を操れるの。あの船は水力を使って風向きとか関係なく動かす事が出来る船なの」
リオは手のひらをかざすと水の玉を発生させ、自分の周囲にも何個か水の玉を作る。
「うぉお!すげぇ!」
それを見たルフィがすぐさまリオの元に来て水の玉を近くで見る。
「前にも思ったけどお前すげぇな!その能力面白れぇ!」
「ありがとう麦わら」
「他にも出来るのか?」
「えぇ。ただ他のは戦闘以外では使えないから…」
苦笑いするリオをよそにルフィは水の玉をつついて遊んでいる。
そんな様子を見ているとローが歩いてきてリオの隣に立つ。
「リオ、船はどうなった」
「サイボーグさんが引き取ってくれるって」
「そいつは助かった」
ローとリオが話をしていると甲板から
「トラ男のとこにキューティクルなかわい子ちゅぁぁぁん!!!」
なにやら色めきだった声が聞こえ、リオはチラッと甲板を確認する。
「……ロー、黒足さんの情報収集したいけどあれに反応したほうがいい?」
「無視しておけ」