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Silver crow【ONE PIECE】

第11章 再会と初めまして同盟さん


レッドフォース号横に小さな船がつけられる。
水を動力に動くモーター式の船であり、水を操る能力のリオ専用の船としてシャンクスが用意していた。
リオは船に備わっている収納に荷物を入れ、着々と出発の準備を整える。

「華がいなくなるのは寂しいものだなぁ…」
「諦めろお頭」

準備を進めるリオを見ながらシャンクスが呟き、それをベックマンがなだめる。

「こんなものか…よし」

しばらくして準備が終わったのかリオはシャンクスの前に立つ。

「シャンクス、2年間ありがとうございました」
「……シルバー、本当に行くのか?」
「はい。私、戻るって約束したんで」

ニコリと笑うリオにシャンクスも諦めがついたのか頭をくしゃくしゃ撫でる。

「行ってこい。元気でな」
「はい!じゃあみんなお世話になりました!」

リオは甲板を飛び降りて船に乗り込む。
レッドフォース号と繋いでいるロープを水で切ると船に水力を送って船を動かす。
自分を見送る声を聴きながらリオはエターナルポースが指す方へ船を進めていった。








レッドフォース号を出てしばらく船を走らせた後、リオは子電伝虫を取り出す。
そして長らく掛けていなかった番号を入力する。

『ぷるぷるぷるぷる…ぷるぷるぷ…ガチャ』
「…もしもし」
『……リオか?』

リオの問いかけに電伝虫の向こうで自分の名前を呼ぶ声。


2年ぶりに聞いたローの声。



「久しぶり…修業が終わったの。今貴方達がいる島にすぐに向かうから少しだけ待ってて」
『わかった。話は会ってから聞く』
「アイアイ。じゃあね」

リオは子電伝虫を切り懐にしまうと船の速度をあげた。
レッドフォース号を出発して約3日。
エターナルポースが比較的近くの島を指していたのとリオが寝る間も惜しんで航海を続けていたので予想よりも早く着きそうだった。

「早く会いたいなぁ…」

先ほど購入した新聞を読みながらそう呟く。
連日のようにドレスローザのニュースが取り上げられており、ローの記事が複数確認できる。
それを見るたびに早く本人から話を聞きたいとワクワクしているリオ。




情報屋として聞きたいのもあるが、2年間の出来事もたくさん聞きたい。
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