第7章 ヒメ…ナヤム
俺は相葉さんに抱きつく。
でも…相葉さんは何もしてこない…。
「…ぁ、いば、さん?」
「…それでニノちゃんはいいの?」
「…ぇ?」
「松潤に告れなくて、俺に抱かれて…それでニノちゃんは満足するの?」
「……」
「ニノちゃんがね?セックスして、満足するなら俺もお手伝いするよ?けど…違うよね?」
…この人。
昔からこう言うバカ正直なとこがあった。
俺が潤くんから逃げてきて…助けてくれた。
だからって…セックスで気が紛れるとか、そんな問題じゃないって事…相葉さん…分かってた…。
「…ご、めんなさいっ」
「ううん!俺もね?本当はニノちゃん抱きたいよ?」
「っ…」
「けどさ?ニノちゃんは松潤が好きなんだよね?」
コクっと頷く。
「だったらさ?勇気を出して…頑張れ!」
相葉さんが俺の頭をポンポンする。
「松潤…迎えに来るって!」
「ふぇ?」
相葉さんはニコッと笑う。
…迎えに?
逃げ出した俺を迎えに来るの??
「大丈夫!もし、さ?駄目だった時は、又俺達がニノちゃんが嫌!って言う位愛してあげるから♡」
…相葉さん、大野さん、翔ちゃん。
ごめんね…
そして…ありがとう。
こんな俺を…好きになってくれて。
愛してくれて…ありがとう。
程なくして…相葉さん家のチャイムがなる。
恐る恐る…振り向くと。
息を切らした…潤くんだった…。