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姫モノ語り 【気象系BL】

第11章 ヒメ…ヤリタイホウダイ


二宮サイド



「…俺も、相葉さんのこと、好きだよ?」



その夜相葉さんにそう言って別々寝た。



本当は、ギュッとして一緒に寝て欲しかったけど、あの人結構頑固なとこがあるから…。



相葉さんの寝室で1人で仰向けになる。



「ニノちゃんはお客さんだからベッド使って!」と無理矢理、寝室に押し込められた。



何気にスマホを手に取りタップする。



「……」


その画面には…大野さんと翔ちゃんの寝顔。この前、コソッと写メして堂々と待受画面にしてた。



「…さ、と…」



画面の大野さんの写真を指で撫でる…。



なんで…潤くんとそんな事になったの??
俺が知りたいのはそこだ。


何かあったから、大野さんは潤くんと寝た…。
それしかない…。





次の朝…早くに目が覚めて相葉さんが起きないようにサッと軽い朝食を作って、置き手紙を置いて部屋を出た。





思い足取りで…自宅に帰る朝。





「…た、だいま」


時間を見るとまだ6時前…。2人寝てると思ってそっと玄関のドアを開ける。



パタパタと…足音が聞こえて身構える…。



「おかえり!!」


その足音は、寝癖の付いたまんまの翔ちゃん。


「…た、だいま」


「お腹空いてない?!ちょうど作り終えたとこ!」


「…へ?翔ちゃん、作ったの?」


「うん!だって…智くん、起きないし…でも、お腹空いたし…」


「…ふふっ。お腹すいてる!食べていい?」


「うん!」



不器用な翔ちゃんが作った朝食…。



「…どう?」


お味噌汁を飲んでると恐る恐る聞いてくる翔ちゃん笑。


「ん?美味しいよ?」


「やった!これで俺も嫁に行ける!」


「…婿、でしょうよ」


「っ…ニノの嫁になるもん!」


「はいはい。俺の可愛いいお嫁さん?お口に海苔つけてるよ?」


「へ?!どこ?!」



慌てて口に手を持って行く翔ちゃん笑。



その手をスッと握る…


「…に、の?」


「ごめんね?家出して…」


「…う、うん!こうやって、帰って来てくれただけで嬉しいし」



はぁ…
こんな嫁なら…すぐにでも結婚したい。




そのまま俺は翔ちゃんにキスをした。






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