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姫モノ語り 【気象系BL】

第11章 ヒメ…ヤリタイホウダイ


大野サイド



「ニノちゃん預かってます」


そう連絡が来たけど…なんでそうなってんのかが分かんなかった。



「ふふっ。ニノ…素直じゃないし、天の邪鬼だからね?」 


スマホの画面を眺めてたら翔くんが俺の肩を叩く。



「…相葉ちゃん家に泊まるなんて、別に初めてじゃないじゃん」


「勘ぐってるよ?潤と、智くんの事」


翔くんが俺の肩にコテっと頭を置く。


「だから…俺の事、抱いたりしてんだよ。智くんに、振り向いて欲しくて」


「…しょ…くん…」


「…潤の事、好きになっちゃった?」


「そ、んなんじゃないっ…」


「ニノの事…止めれるのは智くんしかいないよ?このままだと…可愛いニノじゃなくなっちゃう」


そう言って翔くんは優しく微笑んで自分の部屋へ。



…俺と、潤の事。

確かにあの日、潤を気持ちよくさせた。
それは、ニノを守る為でもあった。
今更それを言ってもニノの性格上、話すら聞いてくれないだろ…。



再びなり響くスマホ。



「これからは遠慮なくニノの事、振り向かせるからね!」


潤からのライン…。


あー…相葉ちゃんと、別れたんだ。
だから…ニノが相葉ちゃんと居るんだ…。


「どうぞご自由に」と…
それだけラインを返して俺は迷うことなくタクシーに乗ってた。







ふぅー…っと深呼吸して相葉邸のチャイムを鳴らそうとした…ら。「んんっ…」と…ニノのコエ。


「……」


嘘だろ?!!もう、手遅れ?!!
1人テンパって立ちすくんでたら…

「気持ちよく、してぇー」と…ニノの鳴き声!!!


ふざけんな!!その勢いでドアに手をかけたら施錠もしてなくて、スムーズに開いた……。



そっと…明かりの灯る部屋へ。



「…大ちゃんにころされるっ」


あー。
こりゃ…ニノが仕掛けたんだな。
相葉ちゃんの必死な抵抗が伝わってくる。



「…二人の秘密、ね?」



そのニノの言葉にプチンッ!!ときて、勢いよくリビングらしきドアを開けた。

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