第4章 とある世界の後悔と真実―
神様side
時空間の狭間に戻った俺は、文月に初めて出会った時のことを思い出していた……
今でこそ落ち着いているが、出会った当初は元気すぎて困ったものだった-
それは十八年前-
俺は一人だった。何百年もの間ずっと-
" 葉月!!幸せになって……"
突然、声が聴こえた。
時折、死ぬ間際や死んだ後の魂の想いが届くことがある…けれどこの想いは一際強く、大きかった…。
だから、気まぐれだった-その魂に肉体を与え、ここまで連れてきたのは…。魂は女だった…女は文月といった
文「ずっとここにいるの?寂しくない?」
「もうなれた。それと…俺は神だ、敬語を使え、小娘。」
文「神様の名前は?」←シカト
イライラ「………俺に名などない。」
文「えー!そんなの呼ぶとき困るよ!そーだな…じゃあ真(シン)!神様の名前は真に決定!」
「……何故真なんだ?」
俺はシカトされてムカついていたのも忘れて文月に聞いていた…
文「ん~…わかんない!」
「……は?」
文「だって何となく浮かんだんだもの。あと、私が"真"って呼びたかったから。それに… 」
「…それに?」
文「ん~、やっぱり内緒っ!」
「…なんだそれは」
結局まともな理由も聞けなかったが、文月に名を呼ばれるのは何となく心地よかった。
その後、文月の想いを聞いて、叶えてやりたくなった。
だからハヅキ……
「……じゃあな--" "」
『なっ!?あぁぁぁぁぁぁっっ!!?』
" 幸せになれよ-"
神様end