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草木と風((進撃の巨人 リヴァイ))R18

第10章 番外編 美しい風




※※エルヴィン団長目線です※※





彼女を一目みてから、

私は、彼女の虜になった。


気品があり、佇まいも清らかで、


落ち着いた雰囲気、

美しい顔、

そして、何かを秘めた影も魅力的だった。



彼女が、美しいだけではないと知ったのは、


たまたま、ミケに勧められて飲んだ紅茶だった。



優しい香りは、

張り詰めた神経を、緩ませてくれる。





甘すぎない味は、集中力を掻き立てる。




甘すぎると一旦は落ち着くが、


その後すぐに、かえって、

自律神経が乱れるのも、彼女が教えてくれた。



彼女に近づきたかった。


彼女のことを、もっと知りたかった。


その気持ちが、彼女の決して探られて欲しくない、


辛い過去に遭遇するとは。






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