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あおい春のはなし

第8章 牧夢+神夢


二学期になり、牧さんとの交際もますます順調。
近づく牧さんの卒業はあまり考えないようにしていた。

「おーい今日の日直!すまんが帰り、このプリント整理だけ頼む!」

…って今日の日直私だ!
先生にドサッとプリントの山を渡される。
(今日はバスケ部の練習みられなさそう…)そう思った瞬間後ろから、長い手が伸びてきてヒョイと半分のプリントの束を持ち上げられた。
「神くん!」
「今日の日直ハズレだね。さくっとやっつけちゃおっか?」
「いやいや、神くん部活あるでしょ?私帰宅部だし、やっとくから、部活行ってていいよ」
「まあまあ、俺も日直だからね。二人でやればこれくらいすぐでしょ?一緒にやろう」
「うんわかった…じゃあ、さっさと終わらせちゃお!」
「うん」
もくもくと、作業を始めた私達。放課後の誰もいない教室で二人。神くんは要領よくて作業が早い。
「…ところで牧さんとはその後順調?」
「あ、うんおかげさまで…」
「じゃあもう、牧さんとはした?」
「は!?な!?何を?」
「え?何って、そりゃセッ…」モゴ!
いいかけた神くんの口をおもいっきり塞ぐ。
「じ、神くん!そいうのホラ学校だし!やめようね?ね?!」
キョトンとした表情の神くん。クスクス笑いだした。
「野暮だったね、ごめん。ちょっとした興味本意」
「ううん、いいよ…大丈夫…そういう神くんは彼女とかどうなの?モテモテでしょ?」
「俺?そんなモテないよ」
「またまた~!」
「ん、正直にいうと、好きな子はいる」
「へえ!そっか…!うまくいくといいね」
「さてと、できたー!後は私、先生に提出してくるから神くん部活行ってていいよ」
「ん、ありがと」
教室を出た。
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