第5章 藤真夢 藤真とデート
遊園地でデート編
貴重なバスケ部オフの日。
今日は藤真と遊園地にデート。
ピンクや白は少し気はずかしかったから、水色のギンガムチェックのワンピースに、いつもは何もしないけれど今日は、編み込みのハーフアップにした。
普段しないメイクも少ししてみた。
待ち合わせ場所に行くと、ポケットに手をいれ歩道の柵に少し腰かけている藤真。
水色のストライプのシャツに白のハーフパンツ。
この人はほんと、白が似合う。
「お。なんか今日雰囲気違う?」
「うん、どうかな」
にっと笑顔をみせ「うん、可愛い」と言った。
そっと手を繋ぎ、遊園地に入って行く。
「俺、遊園地とか、ほんと小学生ぶり。この雰囲気、すげえノスタルジー…」
「うん、私もーひさしぶりにきた。どれ乗ろっか?」
「まー、とりあえずあれだろ」ビシッと藤真が指差すのは、絶叫ジェットコースター。
「え…!私そんなには絶叫系は…」
と言うそばから、いーからいーからと、藤真に引っ張られいくつか並んで乗る。
「はー…めちゃくちゃ面白いな!!」ご満悦の藤真をよそに、「私はもう絶叫系ちょっと無理だわ…休憩させて…」丁度お昼になり、芝生で持参したお弁当を食べる。
そのあと少し散歩してると、コインゲームコーナーがあり、張り紙がしてあった。
フリースローのコインゲーム!挑戦者求む!優勝は商品券!
ぴくっと反応する藤真。(ですよね!)
「よし!これ優勝する。俺がナンバーワンだ。」
藤真の背中にメラメラと炎が見えた。
間近で見る藤真のフリースロー。
バシュッとどんどん決めて行く。全く外さない。
藤真のさらさらの髪が揺れる。真剣な目。
め、めちゃくちゃかっこいい…。
ほんとに一度も外さず優勝してしまった。
「さすが藤真!」思わず抱きつく。
「全然外れる気がしなかった」余裕の笑みでご満悦。