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武将達との恋物語

第10章 Reincarnation 〜織田信長〜



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そして一週間が経った今日、私達は佐助君の研究テーマの一つ、ワームホールの出現を待つべくここ本能寺へとやって来た。


もうすぐ現れるであろうワームホールのトンネルの先は、佐助君いわく”本能寺の変”辺りの時代と繋がっているらしく、それがどうしてなのかを色々と説明をしてくれたけれど、悲しいかな文系な頭の私には全くもって理解ができなかった。

とりあえず、これから戦国時代へと行ける事だけは理解した私は多少の不安はあるものの、やはり真実を知りたくて、佐助君の検証にお供させてもらう事になった。




「……まだ晴れてるね」

雲一つない晴天の空を見上げてそう呟いた時、ポツリと頬に水が落ちた。


「……え?」

頬に落ちた雫を指で拭った途端、ポツポツと雨が勢いよく降り出した。


「うそ、ホントに来た」

心臓が、途端にどくどくと跳ね出す。



「來良さん、もうすぐワームホールが現れる。俺と手を繋いで」

まるで預言者の様に、次々と起こる事を言い当てる佐助君の差し伸べられた手を握り返した。

晴天の空はもう真っ暗となり、ゴロゴロと本当に雷が鳴りだした。


「來良さん、来るよ」

「う、うん」

お互いの手をぎゅっと強く握り合った時、


ピカッ!ゴロゴロッ!ドシャーーーーンッ!!!!

と一際大きな音で雷が落ちた。

「きゃあっ!」

私が悲鳴を上げるのと視界がぐにゃりと歪むとは同じタイミングで…


(あ、…吸い込まれる)


どんどん視界がぼやけていき、私はワームホールに飲み込まれた。


















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