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絶望の果てにあるもの

第1章 幸せを掴むとき




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昼食を食べに食堂に来た4人。

「それにしても!!なんで…レンちゃんだけ呼び出されるのよぉ~!!」

昼食を食べながら思い出したかのように雛森が言った。

『まぁまぁ、桃。落ち着いてくれへん?しゃあないやろ…親がそういう地位についとったら…そう言われるんが当たり前や。』
「でも…僕もおかしいと思う。レンばっかり悪くなるなんて…それに愛人の子供だなんて、いくらなんでも言いすぎだよ!」
『イヅル…そんな顏せんといて?相手は大貴族のお嬢様や。いくら副隊長の娘やからって権力では勝たれへん相手や。』

「お前なぁ…普通なら怒って相手を殴っても良いとこなんだぞ?」

恋次が呆れたように言う。

『まぁ…ええやん♪♪…次の授業に行こ♪』

「まったく…変な奴だよお前は…」

俺がこう言うとレンは…

『今さらやないの?』

と言って笑った。

どこか哀しそうな目をしていたような気がしてならなかった。

俺はいつの頃からか少しづつ…レンのことを…好きになっていった…



そして…いつの間にか時は過ぎて…
俺達はみんな揃って…
護挺十三隊に入隊した。
俺、イヅル、雛森は五番隊。
レンは五番隊だったが自ら十一番隊に志願したため…十一番隊になった。




―1か月後…

五番隊近くの廊下で出会いレンと雛森は話していた。

「レンちゃんと一緒の隊が良かった…。」
『桃…そう言ってくれるんは桃だけや。おおきに♪五番隊で頑張るんやで?ほな…あたし隊舎に戻るわ。』

「うん♪レンちゃんも頑張ってね♪」

雛森はレンに微笑んで手を振る。
レンも微笑んで手を振る。



レンが何故…五番隊の近くにいたか…
それは…
藍染惣右介に呼び出されたから…

―1時間くらい前…

五番隊隊主室にて…

「何故…五番隊に来なかった?私は五番隊に来いと命じた筈だ。そうではなかったかな?レン…」

鋭い目つき。この目だけで殺されそうだ…

『藍染隊長が目をつけた…あの三人。要らない奴が居ったら…どこかの隊に飛ばすつもりなんですよね?せやったら…阿散井恋次。あの子はどうなるか分かりません。剣術はあたしと互角。行き着く先は十一番隊。』
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