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絶望の果てにあるもの

第1章 幸せを掴むとき




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「それは…しゃあないやろ…ずっと同じ事しとると飽きてくるんやから…」
ギンは誰もいない部屋で呟いた。






―真央霊術院。①年①組。

『恋次、イヅル、桃♪おっはよ~♪』

「おはよう。レン。」
「おはよう。レンちゃん。」
「今日も無駄にテンション高ぇなぁ。キツネ女。」

上からイヅル、雛森、恋次である。

『恋次~!!キツネ女とか言わんといて!!この顏になりたくてなったんやないっちゅうねん!!』

「そんなにムキになるなよ。ガキかてめぇは。」
『そら…すんまへんなぁ。ど~せ…あたしはガキやからええもん!!』

「そうだな。本当にガキだな。」

『アンタ…ホンマにムカつく!!恋次かて…パイナップルみたいな頭しとるやん!!』

「うるせぇ!!人間じゃねぇ奴に言われたかねぇよ!!」

止まる事なく恋次とレンの口喧嘩は続くのです。
これがいつもの二人。


「はいはい。二人共。次の授業が始まるよ~?」

雛森は恋次とレンの背中を押し、演習場へと向かった。






『君臨者よ、万象、羽ばたき、ヒトの名を冠す者よ!!真理と節制、罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ!!破道の三十三!!蒼火墜!!』

―ドゴォォン…

『あら?』

「市丸。今度は的を狙えるようにな?」

教師が半分呆れたように言った。
この状況は今に始まったことではないからだ。
レンが放つ破道は勢いは凄いのに…
どこに当たるかわからないのである…。

『はい…。』





順番にみんな成功して行く。
そして…授業が無事に?終わった。



「ねぇアンタ…父親の権力使って特進クラスに入ったんじゃないの?」

「そうよねー!裏口入学ってやつ?せこーい!私たちは実力で入ってきてるのに!!」

「市丸副隊長ってあまりいい噂きかないわよね?実は愛人が何人もいて、前妻の子じゃなくて愛人の子とか??」

同じクラスの女子達がレンにこう言ってきた。

『なんで…そう思うんや?』

レンは表情を変える事なく言った。
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