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絶望の果てにあるもの

第20章 新しい生活と新たな敵


「俺が行きます!!」

「「「阿散井君っ!!(恋次っ!!!)」」」


恋次は皆の制止を振り切ってレンに近づいていった。


レンから離れていた時はそれ程までに感じなかったのに近づいてレンを抱きしめた瞬間…意識を失いそうになる…

「レン……落ち着け…大丈夫だ…な?お前には俺がいるだろ?」

『恋…次…あたし…あたし…』

レンは正気を取り戻したようだが溢れる霊圧は止まらないまま恋次を抱きしめ返した。

「大丈夫…あいつらは…本物じゃない。お前は浮竹隊長からもみんなから愛されてる。俺が1番、お前を愛してる!!」

『恋…次…あ………て……る…』

レンはそう言って…気を失った。溢れている霊圧も治まっていた。

瀞霊廷に戻るとすぐに開かれた隊首会

「さて、どうしようか…あの子達が何者かも分からない…」

京楽が困ったように言った。

「腹に穴があったちゅうことは…虚の仲間やと思ったんやけど…なんか違う気もするしなぁ?」

それに平子が答えた。

「んー…困ったねぇ…先ずは次に現れる時まで待つしかないだろうねぇ…」

京楽のこの提案により、一先ずは隊首会は終了し、瀞霊廷及び流魂街の警戒態勢を強化することになった。

『はぁ…』

四番隊で手当を受けたレンは目を覚まして開口一番にため息をついた。

「目を覚ましたと思ったらため息かよ…心配かけさせやがって…」

レンが目を覚ますのを待っていた恋次はレンを抱きしめながら言った。
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