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絶望の果てにあるもの

第17章 語られた想いと決意



「なんでっ…なんでよっ!!なんでなのっ!!知ってたでしょっ!!あたしがあの人を好きだってこと…なんなのよっ!!せっかく…この粉を手に入れたってのに意味ないじゃない!!」

恋次が去った後…

梨緒はヒステリックに叫んだ。

「あの…黒崎とかいうやつも…巻き添えにしたら…バレないと思ったのにっ!!なにが…隊の子はみんな大切よっ!!だったら…なんでっ!!なんでなのっ!!」

梨緒はそう叫ぶように言うと、小刀を壁に掛かっている梨緒とレンが写っている写真に向かって投げた。

額縁のガラスが小刀が当たって砕けて周りに散らばった。

「何が…何がっ!!大切な仲間よっ…!!ふざけないでっ!!」

誰も居ない部屋に梨緒の喚き声だけが虚しく響いた。














『あの子が…そんなこと…』

五番隊に恋次が書類を届けに来た時に辛気臭い顔をした恋次をレンが問い詰めた。

結果、恋次は先程のことを話した。

「なんで…お前はそんなに冷静なんだよっ!!お前の力を奪ったのはアイツかもしれねぇんだぞ!」

『ぎゃんぎゃん吠えんといて?あたしの力はこの制御装置が半分抑えてくれている…ということは?』

「まだ半分残ってるってことか!?」

『そういうことや。ただ、あたしの今の力は乙姫を操るほどの力はない。だから…乙姫から霊圧が消えた…』


「だったら…制御装置を外したらいいんじゃねぇか?」


『確かにそうやな。でもなぁ?考えてみい?あの子はあたしの霊圧を奪ったと思っとるんや。戻ったとなると何をしでかすか…居なくなったと思って言ってたその粉がなんの粉か気になるし…』


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