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私的【イケメン戦国】泡姫~分岐エンドver.~

第8章 ~織田信長~ end.


翌朝……

天主で眠っていた私は、目が覚めると既に陽が高くなっていて……

慌てて身支度を整えると、皆が集まる広間に向かった。


すると丁度、朝餉を終えたばかりの武将達が出てきた。

「あ……お、おはよう!」

「おはようございます。きょうこ様。昨日は大変にご活躍だったようで」

にっこりといつものエンジェルスマイルの三成くん。

「え?」

な、何のこと?あ、家康!って、何で顔をじっと見て

「あんた、見掛けによらないんだね……」

「は?」


ま、まさか……

「きょうこ、疲れただろう。朝餉なら後で部屋に運んでやるから、まだ休んでいろ」

ひ、秀吉さん……


「おっ!きょうこ!お前、なかなか凄い技を持ってるらしいなっ!」


「ま、政宗……」


や、やっぱり、これって……


「どうだ、今夜は俺と……って!うわっ!冗談だよ、冗談っっっ!!!」


突然、焦ったように大きな声を上げる政宗。後ろを振り返ると

「信長様っ!?」

信長様が腰の刀に手をかけている。

「ほう……政宗……俺の女を口説くか……」

そんな事、言ってるけど……

「ちょっと信長様っ!!!なんで閨事を朝っぱらから他の人に話すんですかっ!?」

「何、貴様の素晴らしさを皆に教えてやったまでだ」

飄々と答える信長様。

「そんなの言わなくてもいいでしょっ!?」

「きょうこ!お前、御館様に向かってっ……」
秀吉さんが慌てて仲裁に入ってくる。

「よい、秀吉。俺はこの気の強さも、気に入っている」

そう言って私の頭を引き寄せ、口を付けてきた。

「な、な……だから人前では!!!」

「なんだ、口を塞いで欲しいのか?」

「んっ!?ん、ん、んーーーーーーーー」





……



「行くよ、皆」

家康の冷静な声でそこにいた武将達は皆、足早に去って行った……



「もうっ……!」
軽く信長様の胸を叩く。

「はははっ!」

でもそんなの意に返さない信長様の笑い声が城中に響き渡る。


これからは、この笑顔も笑い声も、
ずっとお傍で……





信長ルート 終
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