第2章 ~伊達政宗~ end.
それからの政宗のセックススキルは、劇的に向上した。
私もそれに負けないくらいの技を駆使する。
二人で楽しんだ。
いっぱい、いっぱい、楽しんだ。
まあ政宗が狙い通りと言うか……
私の技にハマった、のもあるんだけど……
そして私の不感症も政宗の愛のおかげで
すっかり治っていた。
だけど、一つ
大きな誤算が……
「さぁ!きょうこ様っ!!!この綱を握って下さいませっ!!!」
「んーーーーーーっ!!!」
そう……
私は、政宗と奥州に戻る前に……妊娠してしまい……
体調が悪く動けなくなってしまって……
安土で出産することになったのだ……
だけど……
「でかしたぞ!きょうこ!!!」
「きょうこ!よく頑張ったな!」
「きょうこ様!おめでとうございます!」
政宗だけが喜んだんじゃない。
安土の皆が、喜んでくれた。
私は産まれたばかりの赤ちゃんを胸に抱く。
あぁ……
こんな幸せがここで待っていたなんて……
泡姫……
そんな風に呼ばれていた時……
幸せは泡のように、掴めないものだとばかり考えていた。
だけど、違う。
私はここで、この戦国時代に
愛する人と家族になって、こんな大きな幸せを手に入れることが出来たのだ。
演技ももう必要ない。
私は死ぬまで、ここで……
愛しい人達を愛し抜くんだ。
政宗ルート 終