蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第80章 コンプレックス 恋人達編3
雅紀side
雅紀の実家
雅雄《マサオ》「なぁ紀里《キリ》、明日どうする?」
紀里「そうねぇ、スキューバダイビング?」
雅雄「イイねぇ!」
雅紀「何…… あれ?」
悠紀《ユウキ》「この前の、兄ちゃんの『いい加減にしろよ! 互いに歩みよるとか、話し合うとかしろよ! 自分の我ばっか通してないで!』が堪えたみたいよ? (笑)」
雅紀「はぁ」
潤のマンション
雅紀 「今までって、何だったんだろ?」
潤 「良かったじゃないか」
雅紀『まぁね、悠紀もさ『中華料理屋継ぐの辞める! もううんざりだ』 って言ったらしいんだよね。それで『凄い反省した。子供に見放されたら生きて行けないって』さ……』
潤side
(懐かれた……)
潤「何か、ウチも同じだ。親って子供にそっぽ向かれた瞬間焦るらしいよ? 親父に『警察官になって欲しいが…… 好きな道を選べ」って言われるし。カズの事も心配し出したし」
雅紀「二宮くん『何なんだよ? 急に干渉し出してさ!』って思ってんだろうねぇ(笑)」
カズと、特に親しいとか言う訳じゃなさそうなのに……
潤「相葉くん、何でほぼ毎日俺の家に入り浸ってんだ?」
雅紀「雅紀って呼んでって言ってんじゃん! 初めは 何か抱えてんのかなって、気になってさ…… 理屈じゃないよね? 好きになっちゃったらさ」
潤「す? き? は?」
雅紀side
そっか、親父さん警察官なんだ。勝手なイメージだけど、真面目で、筋道を通すのが好きで、それを子供にも…… 潤さんはずっとそれで苦しんできたんだね?
雅紀「好きです。今まで頑張って来た潤さん。これからは俺に甘えて、楽な気持ちで生きればいいよ」