第30章 Twin ray 7

　10日前

　カズの応接室

　サトシ「ショウ王子様付きのサトシと申します。ショウ王子様は自ら敵国に…… どうかカズ王子様の…… ◇◇国のお力をお借り致したく、負かり越しました」

　カズ「ほう…… ショウ王子付きの側近が自ら…… まぁ、あの者よりは……」

　別の応接室

　シュンスケ『ショウ王子様付きの側近自ら…… まぁ、貴方よりは……』

　マサキ「し、失礼な!」

　ジュン「シュンスケ…… カズ王子様の側近と申したな。確かにマサキは失敗も多いが…… 私は頼りにしているのだ」

　マサキ「ジュン王子様…… 素直に喜べないのは？　言葉にトゲがある…… 勘違いでしょうか？」

　ジュン「と言う事で、◇◇国、カズ王子に協力を仰ぎたい」

　マサキ「ジュン王子様!」

　──

　サトシ「あの者？」

　シュンスケ「この者です。サトシさま」

　サトシ「ジュン王子様？　マサキ……」

　ジュン「サトシ、お前まで捉えられたらどうしたらいいと言うのだ？　昼間の様子でショウの様子を見て…… まさかと思っていたが……

　マサキ「けど、分かるよ？　私もジュン王子様が…… と思ったら、いてもたってもいられないと思うから……」

　カズ「……これで全員揃いましたね？　我、精鋭部隊の情報によると、▲▲国のバカ王子は、ショウ王子様を妃として迎えるつもりらしい…… 我が国への侵攻を企てていた筈が…… ショウ王子の色香に…… ▲▲国の情報を命懸けで手に入れ亡くなった、貴方方の側近の情報を無駄にしない為、側近の想いを無駄にしない為、それを元にして捕らえに行きます!」