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【銀魂】強くて臆病な貴方と《桂小太郎》

第19章 ずっと




帰宅すると、ももはすぐにご飯の支度をする。

一緒に食べながら、お互いに会えなかった間の話をした。

『桂さんの戦う姿、見たかったな…。普段の桂さんからは想像出来ないな』
「そんなものは見なくていい。いつもの俺だけを知っていれば良い」
『好きな人の事は、全部知りたいんです!』

ふふっとお互い笑い合い、やがてゆっくり近づき唇を重ねた。
『ふふ…久しぶりですね』
「久しぶりだな、しかしまだこれで2回目だ」
そう言うと桂はももの頬に手をやり、再び口づけた。
何度も何度も、懲りずに口づけた。

『……っ桂さん、そんなに我慢してたの?』
ももは嬉しくて嬉しくて幸せいっぱいで、顔を真っ赤にさせながらも意地悪っぽく言った。

「ずっと我慢していた。戦いに行く前からずっと」

『桂さん……』



「もも、好きだ」


桂は真っ直ぐにももを見つめて言った。


『私も、桂さんが好きです』

「良かった……」

桂がももを抱きしめる。

『だから、ずっと側にいます』



………………………………


「本当はすぐにでも…その、抱きたいのだが…」

『け、怪我をしてをしてるんですから…今は安静に…』

「では、怪我が治ったら…

『か、桂さん!!血が!!!』

ふと身体を見やると、まだ塞がっていない傷口から血が滲み、着物を赤く染めていた。



『包帯、取り替えますね』
「ああ、頼む」

着物を脱いだ身体から包帯を外す。


(桂さんの身体、初めて見た……)

ももはドキドキしてしまい、包帯を上手く巻けずに落としてしまった。

焦ってあたふたしていると、桂の身体が近づいてきて、ももの帯に手を掛けた。

『か、桂さんっ。何をするんですかっ?』

「気が変わった」

口づけをしながら着物は脱がされていき、抱きしめられると、素肌が重なった。


『桂さん、私幸せです』

「俺もだ、もも」



桂とももには、これから永遠に続く幸せが待っている。





おわり.




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