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桜色の約束(裕太)

第2章 桜色の約束


私は、約束の場所へと向かった。



「この場所は、昔と少しも変わってないなぁ」




あの頃と同じように、綺麗な桜が私を迎えてくれた。








しばらく桜を眺めていると、辺りがだんだんオレンジ色に染まってきた。





時計を見る。




「あと1時間………」



1時間たっても来なかったら帰ろう。



有名になった裕太




きっと忙しくて、私の事なんか忘れただろう。



そう思うのだけど…………心の片隅では、裕太は来てくれると信じていた。






……………もう直ぐ1時間






諦めかけた時、誰かに呼ばれた気がした。




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