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審神者の品格(小話)

第2章 とある本丸な鍛刀事情(加州)












君を想う。


ゆらゆら、暖かい水面を漂うように。


意識を高め。


手繰り寄せて。



こい願う。



未だ見ぬ貴方に会いまみれる事を。









〜とある本丸の鍛刀事情〜







「はぁ…疲れた…」


加州「あ、おつかれ主。鍛刀もう終わったんだ?」


「加州…」



のそりのそりと屍のように廊下を歩いていたに、洗濯物を干していた加州が気づいて歩み寄ってきた。



加州「その様子だと今回も収穫無しみたいだね」


縁側に腰を下ろしながら、は残念そうに口を尖らせる。




「今日こそはいけると思ってたんだけどなぁ〜!」



戦力アップのために大太刀が欲しい!!


複数攻撃出来る大太刀がいればまだレベルの低い新人の子を安心して戦闘に連れて行ける。


だから今日も気合い入れて鍛刀完成を待機したのに!



加州「ふ〜ん?…ところで主。俺前々から気になってたんだけど、鍛刀ってどうやってるの?」


「え?」


なっなんで急にそんな事を…。


加州「ほら。いつも鍛刀が始まると依頼札と資源持って引きこもるだろ?鍛刀中は絶対入るなって言われてるけどさ、気になるじゃん?」


にっこりと素敵な笑顔をしたまま加州がの顔を覗きこむ。




「えーっと、祈祷みたいな??神聖な感じ!だから誰かが入ると気が散って失敗しちゃうんだよっ!」




まさか布団引いて寝てる間に鍛刀完成してるなんて口が裂けてもいえない…っ!




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