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【黒子のバスケ】キセキと私。

第10章 秀徳戦にそなえて




控え室に戻った私たちは少しでも疲れを取るため、レモンのはちみつ漬けを食べたり、私とリコ先輩でみんなのマッサージをしていた。


黒子「ありがとうございます。」


『ううん。次は、火神君ね・・・って。』


火神君を見れば、スヤスヤと寝息をたて寝ている。

このままじゃ体の筋肉が固まってしまうと、リコ先輩が起こそうとすれば、日向先輩がそれをさえぎる。


日向「まぁ、今はほっとけよ。多分コイツ、寝てるっていうより次の試合に備えて最後の一滴まで力をためているように見えるからな。」


次は、正邦戦よりキツイ試合が待っている。

リコ先輩は頷き、火神君を寝かせることにした。




****


その後、テツヤと小金井君はトイレに行き、私も心を落ち着かせるため少し歩くことにした。


次は、真太郎と戦う。

だめだとわかっていても、不安がよぎる。


そんなことを考えていたら、曲がり角で人とぶつかりそうになってしまった。


『うわっ!!』


?「おっと、大丈夫っスか?」


よろけた私を支えてくれたのは、次に戦う秀徳のジャージをきた人だった。


『あ、ごめんなさい。』


謝れば、ジーーーッと私の顔を見てる。


『・・・あの、何か?』


?「・・・間違ってたらすんません。誠凛の、さんっすか?」


『どーして名前・・・。』


やっぱりー!とうんうんと頷く彼。


高尾「俺、高尾和成。キミんとこと次戦う、”秀徳”。」


・・・高尾和成。

伊月先輩と同じ能力を持っているはずだ。


高尾「いやー、話してみたかったんだよね!!」


そう言ってニコニコする高尾君。

でも急にまじめな顔をして、口を開く。


高尾「・・・真ちゃんと何かあったよね?」


『っ!?!?』


見透かしたような目をして聞かれた。

彼は何を知ってるの・・・。


『・・・高尾君には関係ないよ。』


少しそっけなく返せば、そっか。と案外軽く引き下がる。


不思議に思ったその瞬間ー


高尾「でも俺は気になるんだよね、キミのこと。」ギュッ


『っ!?』


急に腕をつかまれ、顔を近づけられる。


高尾「・・・あの真ちゃんにあんな顔させるなんて、ホント気になるよ。」



?「なにしてるんですか。」




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