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【黒子のバスケ】キセキと私。

第5章 黄瀬 涼太





帰り道、いろいろな話をした。

一人暮らしをしていることを話したら、今度絶対に会いに行くと宣言されてしまった。

もー少しで駅の改札に行き着く。

ふと涼太が足を止めた。



黄瀬「・・・もう足は大丈夫なんスか?」



『っ!?・・・えっと、』




私は、中学2年のときに交通事故に会い、右足に大きな怪我をした。

軽く走ったり、体育とかはできる。

でも、激しい運動は全くできなくなっていた。




『・・・バスケはできるよっ!』


そう言えば、涼太は笑って嬉しそーによかったッス!と言ってくれた。


黄瀬「ならまた、一緒にバスケできるんすねっ!!」


チクっと音がした。

それでも私は聞こえないふり。



『うん。』



そうこうしているうちに電車の時間が来て、涼太は改札へと走っていった。

そして入る直前に、こっちを振り向いた。


黄瀬「っち!!練習試合、俺らが勝ったらデートしてほしいっス!!」


じゃっ!!と、はにかんだ笑顔を残して、人ごみの中へと消えていった。





『・・・私の意見は無視かい。』




****

その頃、誠凛高校バスケ部では、黒子がの事故について話していた。


黒子「・・・というわけです。」


リコ「そんなことがっ。」


黒子が言ったのは、


が「キセキの世代」と張り合える選手であったこと。

交通事故に会い、両親をなくしたこと。

そして、バスケ界から姿を消したこと。



火神「・・・じゃ、もうあいつの怪我は治ってるんだよな?」


黒子「・・・わからないんです、僕にも・・・。」



の足のことは、自身しかしらないのだった。



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