• テキストサイズ

【黒子のバスケ】キセキと私。

第20章 海合宿


緑間SIDE


俺の前からと火神がいなくなった。


「(もしあいつが来なかったら、俺は何を言おうとしていた・・・?)」


その先の言葉を考えてみても、答えは出ない。

ただ、一つだけ確かなことは・・・

と話していた時間は、とても穏やかなものだった。
この時間が続けばいいと・・・そう思ったのだ。

「オレは・・・あいつに・・・」

    惹かれているのか。


****


私は急いで火神君を追いかけた。


『っねぇ、ちょっと待ってよ。』


私が呼び止めても、火神君は何も返事もしないまま長い足でスタスタ歩いていく、


『(~っ!何なのよ!)・・・火神大我!!』


火神「っ!!」


彼の名前をフルネームで呼べば、やっと足を止めてくれた。
私は少し駆け足で火神君の前へ行く。


『・・・なんで返事してくれないの?ってか、なに怒ってるの?』


火神「別に怒ってねーよ。」


『うそ・・。怒ってる。』


なんで。と問いかけても、何も答えてくれない。


『・・・私、何かした?』


火神「っ!・・・いや、何もしてねーよ。」


そう言って、火神君はゆっくりと歩き出した。

私も何も言わず、彼の隣を歩いた。





/ 153ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp