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イケメン戦国〔瞳に魅せられて〕

第6章 春日山城


「謙信お前なに考えてるんだ?」


山賊のアジトを襲撃し殲滅した帰り道
信玄が呆れた声を出した


「アイツが葉っぱ狩りをしている間の暇潰しだ」


「せっかくの天女との逢瀬なんだぞ?」


「黙れ信玄斬られたいのか」


やれやれと肩を竦め馬の速度を上げた
それに倣い謙信も馬の速度を上げた


葉月と別れてから半刻が過ぎようとしていた
アジトからほどよい距離で置いて来た


「止まれ」


少し走ったところで前方からの
人の気配に気づき素早く気配を消した


「山賊の仲間か?」


「・・・・・」


刀に手を当て近づいてくる気配に神経を集中させた


『ねぇ、まだ着かないの?』


「もう少し先だ」


男の声と一緒に聞こえてきたのは
最近よく聞く可愛らしい声
ピクリと謙信が反応した


「あれは我が家の大切な姫君だな」


「・・・・・」


「殺気が漏れてるぞ謙信」


謙信は無言で刀を抜き
男たちの前に姿を表した


「兄ちゃん俺たちになんか用か?」


「女をこちらに渡してもらおう」


「コイツは俺たちの獲物だ渡せねえな」


『お帰りが遅いですよ
お陰で変なのに絡まれたじゃないですか』


「俺は天女と一緒に居たかったんだ」


『責任とって下さい』


「ああ、謙信が責任もって片付ける」


信玄の言葉に謙信が刀を構えると
男は葉月の腕を掴んだ


『分かりました
では後ろの男を頼みますね』


「は・・・・がぁ!?」


葉月は踵で思いっきり足の甲を踏みつけ
捕まれた腕と反対の腕で男の鳩尾に肘を叩き込んだ
着物の裾が崩れるのも気にせずに
腕を離し腰を折って呻く男の横っ面を蹴り飛ばした


『やっぱりこの格好だと動きにくい』


いつ頃届くかな~と乱れた裾を直していると
後ろの男が刀を抜いた


「貴様の相手は俺だ」


一気に距離を詰めた謙信が
あっという間に男を斬り棄てた


『謙信さま信玄さま
お城に帰りましょう』


何事も無かったかの様に
葉月はにっこり微笑みを浮かべた


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