• テキストサイズ

Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】

第23章 It's SHOW TIME!【黒羽快斗ルート】


マジックを見るのは好きだけど、自分がアシスタントをするだなんて、考えたこともなかった。

そもそも今真田さんと面と向かって話してることだけでも現実離れしてて夢みたいなのに。

その真田さんの助手なんて、私なんかにまず務まるとは思えない。

快斗が反対するのも、もっともだ。




「真田さん、すみません……せっかく誘って頂いたんですけど……私には荷が重すぎるというか……とてもお役に立てるとは思えません……」

「みんな最初はそうだよ、練習積めばちゃんだってできるさ」

「いや、でも……私真田さんのショー、大好きなんです!ほんとに好きだから……これからも客席から楽しむ側でいたいかなって……すみません……」

「それでいい!んで、は俺のアシスタントになれよ!」

「快斗は黙ってて!」


真田さんは私と快斗へ交互に視線を向ける。そして頷いた。


「……ふーん……残念。じゃあ、これからも応援よろしく。君が快斗のアシスタントにつくんなら、商売敵になるけど」

「望むところだぜ」

「ちょっと快斗……快斗は関係なく、ずっと応援してますから!次も楽しみにしてます!」

「ああ。ありがとうね」


真田さんが手を伸ばしてきたので、握手する……

たかが握手なのに心臓が飛び出そう……


「もーいいだろ?そろそろ帰ろーぜ、」

「う、うん……」


快斗に促され、ホテルを後にした。






「快斗……今日はありがとね、ほんとに」

「いーって。真田さんがを誘ってきたのは予想外だったけどなー」

「うん……ビックリした。ちょっと嬉しかったけどね、断っちゃった。私には無理だもん」

「でもなー……マジで俺のアシスタントやらねー?」

「えっ!?あれ本気で言ってたの!?」

「そーだけど?」


帰りの電車の中で、またそんな事を言われて驚いた。

実は……快斗のアシスタントだったら……なーんか想像がつくっていうか……ちょっと楽しそう……って思ったりもする。


「私にできると思う?」

「できるできる。この俺が仕込んでやるんだから」

「ほんとにー?」

「で?どーなんだ?」

「……いいよ。快斗となら面白そうだし」

「よっしゃ、決まりだな」


満足そうに笑う快斗を見てると、私もなんだか嬉しくなってくる。
/ 632ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp