第5章 私が伊達政宗?
私「え?待って?私が伊達政宗?確かに私は伊達政宗凄い好きだけど好きなだけで本人じゃないでしょ…なにかの勘違いじゃないかな?」
燭「そんなわけないよ、顔も性格も全部が似てる。生まれ変わっても人って同じ事を繰り返すって聞いたときあるんだ。しかも政宗公と雰囲気が同じ、あの頃に戻ったんじゃないかと思うくらい。ねぇ、主、僕たち本体を持ってみてよ。」
と言われ、燭台切と大倶利伽羅の本体を渡され持ってみると…
ビリッ!
電流みたいなのが走り私の頭の中に映像が流れてきた。その映像には私にそっくりな人がいた。でも、女性ではなく男性で刀を手入れしていてその近くにはもう一人男性が私にそっくりな人に話しかけていた。
その私にそっくりな男性は燭台切と大倶利伽羅を大切そうにゆっくり丁寧に手入れしていた。
電流みたいなのがおさまり目を開けると燭台切と大倶利伽羅は私が本当に伊達政宗だと確信がついたという目をしていた。
私「なに今の…私にそっくりな人いた。」
燭「ちょっとだけ僕たちの神気を使って僕たちの記憶を主に流したんだ。この記憶は僕たちと同じ記憶がある人じゃないと見れないはずなんだ。」
私「でも、私は知らない。」
倶「知らないんじゃない、忘れてるだけだ。」
燭「そう。逆に覚えてたら怖いよ何百年も前なのに、でも実際に僕たちの記憶も見れてる、忘れているだけなんだよ。主、僕と伽羅ちゃんみて思ったことなかった?今の人間の姿じゃなくて、博物館でみた僕たち本体をみて」
みて思ったこと…
私「燭台切をみたときは何故か悔しかった。やっとみに行けて嬉しかったのに凄い悔しかった。大倶利伽羅をみたときは凄い懐かしくて自分の刀じゃないのに放したくないって思った。みて思ったことはこんな感じかな。」
燭「やっぱり…やっと会えた。ね、伽羅ちゃん。」
倶「あぁ。」
私「この思ったことで何か分かるの?」
燭「うん。僕をみて悔しいと思ったのは僕は伊達家から徳川家に嫁入りしたんだ、その時、政宗公は、本当は徳川家に譲りたくなかったんだ。その時の悔しさだね。伽羅ちゃんをみて懐かしい、放したくないって思ったのは伽羅ちゃんは素晴らしい業物で政宗公は軍陣のときは必ず帯刀していくほど放したくなかったんだよね?伽羅ちゃん?」
倶「…」
私「そっか。そう言われると納得できる」