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高嶺に咲く【BTS】

第7章 August


だから…彼と彼女の手紙では毎回繰り返される言葉だ。

だが、今日は、とても悲しげな曲だった。

“音楽の道を反対され、しかも、上手くいかないんだ。
俺には早かったか?
なあ、教えてくれ、俺はどうしたらいい?
憧れちゃダメなのか?
だから、俺は音楽を辞めようと思うよ……だけど、ずっとアンタのファンではいたいんだ“

彼女は手紙の悲痛な思いに胸を痛める。

「大丈夫か?なんか、悪い事あった?」

「…………Augustさん…音楽辞めちゃうんだって………っ」

彼女の悲しげな声にナムジュンはそのAugustという相手が気になった。

きっと、Augustは彼女に悩みを何度も何度もうちあけ、励ましてもらったはず。
文書を少し、読んだが、才能がない?
ナムジュンは相手が落ち込んでいるのはわかるが、彼女の褒めた曲を選ばないスタッフの方が悪いと思う。

そして、ナムジュンは彼女に言った。

「なあ、そいつに、BIG HITにオーディションにこいって言ったらどう?確か、あるだろ?」

ナムジュンの言葉に彼女は少し嬉しそうに手紙を見る。

「あ!そうですね!ナムオッパ…流石です…」

「俺も会って見たいから」

嬉しそうな彼女に微笑み、ナムジュンは
男に合わなければならないと思っていた。
だって、彼女が褒めるAugustはどんな人物で、彼女を傷つけるような奴かどうか確かめなければならないから、

そう2人はまた、今日もステージに立つ。


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