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満開桜

第22章 イヤーカフ 摂津万里 甘裏


万里の口を開けという合図だ。少しずつ口を開くと万里の少し熱い舌が入り込んで絡め取られる。唇が離れてはまた吸い付く。めぐの口端を飲み込みきれない唾液が伝う。万里がそれを舐めとるとそれすら感じてしまうめぐ。キスに夢中になっていると急に律動が再開された。
「そんな、急、ぁ!…やぁ…」
万里『好きなだけイケよ、俺も、そろそろヤベェ…』
いい所をしつこく突かれて生理的な涙が止まらない。それに気付いた万里が溢れる涙を丁寧に舐めとる。その丁寧な行為とは正反対の動きをされめぐは頭の中がぐちゃぐちゃになり考えることを放棄し、快楽に身を任せた。
万里『やべ、出そうだ…ぁ、くぁ!…はぁ…』
「ぁ、ぁ、またイク…や、あぁ!」
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めぐはそのまま眠ってしまい簡単に服を着せて布団をかける。めぐの髪を一房掬い落とし、また一房掬い落とす。
万里『俺がこんなに執着するもんが芝居以外に出来るとはな…こんなんで縛れないのは分かってんだけどな。』
さっきはめたイヤーカフに触れる。くすぐったかったのか少し身動ぎをするめぐ。
万里『これはめてる時は俺の女でいてくれよ』
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翌朝
「ん〜…ベッド狭い…万里か…」
万里『お前、女子なんだからヨダレ垂らして寝るなよ』
「通常営業…」
万里『そしてもう少し恥ずかしがれよ』
「今さらだな…」
万里『つか、そろそろ朝飯だぞ』
「マジか〜…至さんじゃないけど全自動わたしを布団から出す機が欲しい」
万里『んなもんあるか。至さんもバカじゃねぇの。今日は俺が連れてってやっから』
そう言うとめぐを横抱きにして部屋を出た。
ガチャ
万里『はよーっす』
「おはよーごじゃーまーす」
左京『…めぐ、とりあえず下りろ』
椋『うわぁ、お姫様と王子様みたいだぁ…』
東『ふふっ、そうだね♪』
幸『めぐ、ピアス開けてたっけ?』
「開けてないよ?あ、これはイヤーカフ。万里にもらったの」
幸『あー(察し)』
太一『俺っちも昨日連れてってもらったッスよ!』
左京『いいから、さっさと座れ!』
万里『へいへい』
「はーい、臣ー。ご飯運ぶー」
その日から毎日イヤーカフを付けているか万里に確認されるのでした。

Fin
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