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【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~

第15章 忘れ物


『今どこだ?』
「今…ですか?」

ちらりと風見を見ると小さく頷いた返事を見てゆっくりと話はじめた。

「今警察病院を出た所です。」
『…警察病院と…どうかしたのか?』
「いえ、マル秘の移送が早まったという事で…」
『しかし他の者はどうした?』
「向うで合流し、引き渡しについての話を風見さんがして…A班にて、移送中です。」
『そうか…気を付けて…』
「はい。ありがとうございます。」

そうして短い電話が切れた。風見は雅に問うた。

「降谷さんなんと?」
「いえ、たぶん私と風見さんの待ち合わせがポアロ前だったので見てたんでしょう、何があったと」
「やっぱり来たか…」
「だから言ったじゃないですか。降谷さんには話したんですか?って…」
「そうは言っても、降谷さんの手を煩わせる事では…」
「そうかもしれませんけど、意外と心配性ですからね…」
「確かに…そうかもしれん…」

小さくため息を吐いて署に戻ると雅は風見に礼を言った。

「成瀬はどうする?」
「そうですね…」
「たまにはゆっくりと降谷さんと過ごすか?」
「そうは言っても…ポアロですし…」

そう呟いて雅はフフッと笑った。
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