第14章 蜜月夜・・・

ゆっくりと、普段なら余りごしごしと洗えない場所背中心まで丁寧に洗う降谷。よし！の言葉に雅は振り向き、降谷の手からスポンジを取ると、『後ろ向いて下さい』とお願いした。言われるままに背中を向ける降谷の背中を今度は雅が洗う。

「…痛くないですか？」
「ぜんぜん。気持ちいい…」
「良かった…」

そうして洗い終わると流し、泡が切れた背中にそっと手が触れる…その手を取り正面に向きなおして降谷は雅に問うた。

「ねぇ雅？」
「なんでしょう…」
「…その…、もし嫌でなければなんだけど…」
「…？何？」
「……こんな事お願いするのも…」
「言ってください？なんですか？」

きょとんとした目で見上げる雅。真っ赤になりながらも降谷は雅に聞いた。

「触って…欲しい…」
「触るって…あの…」
「…うん」
「でも…私……解らない…」
「…ｯｯ」

そう言いながらも雅はそっと降谷の一物に触れた。ビクン…っと震えるように大きくなった竿は跳ねる…

「ﾝ…そう…そのまま…扱いて…」
「…こう？」
「…うん…ｯｳ…」

柔らかく包む様に右手に持ち、ゆっくりと上下に扱く雅。先端をキュッと輪で取り扱う様に小刻みに扱いていく。

「ｧｱｯ…気持ち…ｯｯｸ」
「……気持ちぃ？」
「あぁ…」

そのまま時折手を休めながらも扱き続けた雅。…直に１度一物がグンっと揺れたと思った瞬間…ドクリと勢いよく雅の手の中に吐き出した。

「…ﾊｧﾊｧ…ごめ…」

そう言いながらも降谷は雅に凭れかかる。その白濁とした種をみて雅もまた感じていたんだと実感していた。

きれいに洗い流された手に指を絡め抱き寄せた降谷。

「すっごい気持ち良かった…」
「それなら…良かった…」
「雅…？」
「何？」
「このままもう１回シていい？」
「や…まって…降谷さん？」
「『零』でしょ？」
「…零…さん」
「違う…『零』でいい…」
「そんな…ｯｯ」
「…ｸｽ…零しか呼べなくしてやる…」

そう言うと浴室を後にしタオルをふわりと掛けて拭いている間に自身も手早く拭いていた。背中を見せる雅を抱き寄せる。