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【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~

第2章 な…なんですと!?


そう呟きながらもハッと時計を見て急いで支度をした。そのまま駐車場に向かい、謝りながら乗り込んで、職場へと向かった。時間も何とか間に合ったものの憂鬱な気持ちは晴れなかった。

「おはよう、成瀬。」
「あ、風見さん…おはようございます」
「昨日は済まなかった。現地解散でと降谷さんに言われてそのまま帰ってしまった。かなり遅くまで残っていたのか?」
「いえ…何時ころだったかな…降谷さん来てくれて…送ってくれて…」
(…降谷さん…そうだったんですか…)
「もう…何ていうか…」
「…??でもそれじゃぁここまで今朝は電車か?車駐車場にあったから。」
「いえ…降谷さんが家に泊まって…さっき『送ってやる』って言ってくれて一緒に来ましたけど…」

そう言いながら首を回しながらするっと左手で首を揉む雅。その直後に風見が手を引き、喫煙所に連れて入る。

「風見さん?!どうしたんですか?ってかここ相変わらず煙たい…」
「成瀬、さっき朝まで降谷さんと一緒だったって言ったよな。」
「…はい…」
「付いてるぞ…」
「付いて…って、何がですか?」
「その、…なんだ。」
「なんですか。」
「気付いて無かったのか?」
「だから…!!」

背中を向けさせ『触るぞ?』といい、髪を少し上げさせると風見は、はカシャリと1枚の写メを撮った。それを見せた途端に雅はフルフルと震えだす。そう、そこに写し出されていたのは雅の首筋にくっきりと残る紅いキスマークだった。

「…あんの……バカ降谷ぁぁ…!!!!」
「お…落ち着け…成瀬!な?」

そう宥める風見の言葉は、今の雅には届く余地もなかった。それどころか、わなわなと震え出す気配さえ風見は感じていた。
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