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【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~

第9章 イミテーションデート


店内に戻った降谷は風見と楽しそうに笑いながら話している雅を見て、先程までいた風見の横でなく雅の横に座った。

「降谷さん?電話長かったですね。」
「あぁ、組織の奴等からの電話は長くなりやすい…」
「そうですか。余り無理はしないで下さいね?」
「しないよ。大丈夫だ。」

そういい風見と雅の顔に笑いかけた降谷は伝票を取り会計に向かった。そうして店を後にする。

「それじゃぁ、お疲れさま。」
「お疲れさまです!風見さんも気を付けて帰ってくださいね!」
「成瀬もな?」
「はぁい。」

そうして風見は一足先に帰る。降谷は雅が車に乗り出るまで見送っていた。そうしてようやく次子をも車に乗り家路へと向かった。

帰宅すると雅にメールを入れた。

『さっきはすまない。長くなりすぎた。』
『大丈夫ですよ( *´艸)それより気を付けてくださいね?』
『気を付ける?何をだ?』
『電話ですよ!組織からって言ってたから。』

それを読んだ降谷は雅の番号を押した。

『もしもし?』
「僕だ。」
『あ…お疲れ様です。どうしました?』
「クス…敬語でなくてもいいのに」
『え…?』
「恋人との会話に敬語、使わなくてもいいと思うけど?」
『…こ…恋…ッッ?!』
「何をそんなに驚く?違うのか?」
『ち…違いません…』
「だろう?」
『…うん、それで…どんなご用件でしょうか』
「クスクス、そんなに固くなる必要あるのか?」
『あの…』
「特に用はない。ただ、明日は電話やメールを貰っても返せないかもしれないから、その伝えだけだよ」
『…そっか…明日会うんだね…』
「誰と…とは聞かないんだな」
『だって…組織の人でしょ?』
「僕はまだ明日、組織の奴と会うとはひと言も言ってないはずなんだが?」
『…ッ……そか…』
「フッ…・・ベルモットだよ。だから返事は返せない…」
『うん…解った。』
「それじゃぁ…」
『あ…降谷さん!』

突然雅は降谷を呼びとめた。

「なんだ?」
『その…』
「ん?」
『…・・おやすみなさい!!』

言うだけ言って切れた通話だった…
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