• テキストサイズ

【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~

第24章 接触


ランチに選んだのはベルツリータワーにあるレストランだった。予想外の場所に雅は驚いた。どうしようも無いまま雅はついていくしか無かった。

「どうしたの?何か気になる?」
「いえ…ランチでこういう場所って無いので…」
「あら。大丈夫よ?今日の格好なら。」
「格好の問題じゃなくて…」
「バーボンには連れてきてもらってないの?」
「……はい」
「全く。何をしてるのかしら。取りあえず入るわよ?」

そう言うベルモットの後ろを付いていく雅。席に着きメニュー表を広げる2人。しかし、どれも雅にしてみたら高級料理に見えて仕方なかった。それを察したのか、ベルモットは話しかける。

「お肉とお魚、どっちがいい?」
「…えと、じゃぁ。お魚…」
「OK」

そう答えた雅の返事を聞いてベルモットはウェイターを呼び注文していく。その言葉の端橋に頼みなれている様子が手に取る様に解った。

「…・・かしこまりました。」

そうしてひとしきり注文を終えると、ウェイターはその場を離れる。いなくなったのを見計らってベルモットは聞いた。

「Honeyは…バーボンの彼女、と言った所かしら?」
「…ッッえ……?」
「クス、焦らなくて大丈夫。この間の様子や、今日の約束を取り付けるためにバーボンを呼びだして聞いた時の様子、今日の言葉の端橋でなんとなく解るわ?」
「あの…」
「安心して?私はバーボンの恋人でも、ましてや夫婦でもないから。ただ同じ組織に属しているだけ。行動は一緒にする事が多いのだけど、気にしなくていいわ?」
「気に……って……」
「大丈夫、恋仲には絶対にならない。保証するわ?」
「こ…ぃ…?!」
「えぇ。だから大丈夫。それに私、Honeyの事気に入ったって言ったでしょう?気に入った子はわたしからは手放さないの。私の唯一の宝物…エンジェルとクールガイの様に…」
「え…エンジェル…?」

最後に呟いたかのようにふっと笑うベルモットの顔をじっと見つめた雅。そんな相手に笑い返して居た。

「だからあなたは私の大事な宝物、っていうより大事な妹って所かしら?」
「妹…」
「あら、不満?」
「いえ!そんな…こんなきれいな…」
「クス、余り変な事言うとバーボンに叱られそうね、さ、食事が来たわ?食べましょう?」

そういい食事を始めた。
/ 155ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp