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【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~

第23章 甘いトラップ ★


「…ねぇバーボン?聞きたいことがあるんだけど?」
「…そのために今日ここに呼びだしたんでしょう?何ですか?その聞きたいことって…」
「クス…hobey-Bの事…あなたとどういった関係なのかなって、ね」
「…ッッ」

そのベルモットの言葉を聞いて、バーボンは一気に言葉を失った。それでも表情は変えること無く頬杖をついて笑い返している。

「彼女…にどんな興味が有るんですか?」
「それは私個人的な興味、といったところかしら?ジン立ちに報告する事もなければボスに何かを言うといったこともない。ただ、私が気に入ったから彼女の事を知りたいだけ。」
「…そうですか。それで…?一体何を知りたいのですか?」
「honey-Bの正体…もしくはあなたとの関係性…って所かしら。」
「……」

どう答えるべきか…瞬時にバーボンの脳内は動き回った。どうする…どう答えるのが1番の得策だ…?

そんな時、ベルモットはバーボンに向かって小さく笑いかけた。

「必死になって考えてるところを見ると、相当あなたのお気に入りって所かしら?」
「ハッ、何を言って…」
「あら、だってあなたが今までに情報を出し惜しみした事がある?まだ調査中ならそう言うはず。それにあの時のあなたの顔。何m雄ないとは言えないはず。」
「……」

これ以上隠せばきっとベルモットが躍起になって探し出す。そうしたら彼女の事を傷付けかねない…

ここは…ベルモットに賭けてみるか…

そう思ったバーボンはフッと肩の力を抜いて背凭れに凭れかかった。

「…僕の負けですよ、ベルモット…」
「あら、じゃぁ教えてくれるのかしら?」
「……僕の大切なハニー、そのものですよ…」
「成程ね…だから私とはマンハッタンへ行けない。そういう事だったのね?」
「えぇ。すみません…」
「いいわ?約束通りジンたちには黙っててあげる。これ以上出し惜しみするようならあなたの事も裏切り者でないか…探る必要も考えたのだけど…黙ってる代わりに…」
「……何ですか?」
「honey Bに会いたいの。連絡取ってくれるかしら?」
「…どうして彼女に?」
「あら、気に入ったって言ったでしょ?買い物ぐらいさせて頂戴?口止め料には安い位だと思うけど?」
「…そうですか…解りました。また追って連絡します。」

そうしてベルモットとも時期に別れた。ため息を吐きながらもバーボンは俯いていた。
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