第18章 禁欲中と宴 シンンドバット [完]
今日は謝肉宴(マハラガーン)の日だ。
キャッキャッ_____
シンドバットは今日も女の人を侍らしていた。
正確には今日はだった。いつもは妻のが居るので
女の人を侍らすことは無いのだ。
でも今日は……女の人を膝に乗せて、周りに侍らせ、酒を飲み、俗に言うイチャイチャしていた。
シン「みんなー!存分に楽しんでくれー!!!」
シンドバットがそう言うと様々な返事が聞こえてきた。
ジャー「あなたが一番楽しんでるように見えますがね…」
ジャーファルが冷めた目でシンドバットを見てる。
シン「おぉ、ジャーファルー!!!楽しんでるか?」
ジャー「いえ。残念ながらあなたの不始末をしていた所です。」
シン「仕事に不備でもあったかな?」
ん〜と考えてるシンドバットの顔が赤い。
ジャー「だいぶ酔われてますね。」
ジャー「今日は羽を伸ばしたい気分なんだ!」
『なるほど、いつもは息が詰まってると?』
ジャーファルからの声がする。
ジャー「ッ!!!ジャーファル声真似が上手いな…」
思わず酒を吹きこぼそうになるシンドバット。
ジャー「いえ、残念ながら声真似ではございません。」
ジャーファルは背中に隠していたが見えるように横にズレる。
『羽を伸ばせず、休ませもしない妻で申し訳ございませんね。』
ツンと顔を背ける。
シン「ッ!!!そんな事はないさ…いつも君の膝で休ませてもらって充分休まってるさ…」
シンドバットは膝から女の人を降ろしに近寄る。
『そのだらしのない服の乱れ、口紅の後…頬にまでつけて…』
の瞳には涙が溜まっていく。