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glorious time

第12章 キツネアザミと矛盾の芽


結局は際どいどころかアウトなところまで俺に塗れと仰せになってしまったため、全身塗ってやったのだがぐったりと俺にもたれかかって休憩中である。

「リアちゃん、まだ一回目」

『一回目……?』

「塗り重ねた方が効果的なんだよ」

『じゃあまた触ってくれるの?』

「おまえ最近俺に対してブレーキ壊れてきてるなほんと」

ここでイっちゃダメだからな?と念押すれば、ビクッと肩を震わせる。
既にイきたそうではあるが我慢だ、流石にイき癖を付けさせすぎた。

『中也さん』

「だぁめ、我慢」

『ッぁ……頭撫でたらむり、むりぃ……っ♡』

「こーら、脳イキしない」

あ、軽くイってる。
ダメって言ったのに。

「リアちゃん?我慢できなかったかあ?」

『あ、ごめんなさぃ気持ちくて……』

「今からもう一回全身俺に撫でられちゃうのに、それでもつの?」

『もうもたなくていいかもしれな……♡』

「はいストップ。今日は海に入って遊ぶんだろう?」

手早く塗りこみを再開し、何とか外に出るころには俺にベッタリになっていた。

「中也たん何したの?」

「日焼け止め塗ってきた」

「日焼け止め塗ってきただけで“それ”はちょぉ〜〜〜っと調教しすぎかなぁ???」

「俺はまだ手出してねぇぞ、テントでなんかリアの身体が痛くなっちまう」

『中也さんすき……♡』

うわぁ、と夏目にドン引きされつつ、リアちゃん様はというと反ノ塚が気になるらしい。

『あっち行ってもいい?』

「ん、行こうか」

『あ、れ……着いてくるんだ』

「当たり前だろ」

あ、尻尾生えた。
ふりふり揺れてて可愛らしい。

「おっ、おかえりー。てかリアちゃんめちゃくちゃ可愛いじゃん、超エロい」

「あ???」

見んな、と彼女にパーカーを羽織らせてチャックを上げると棒読みで怖い怖い、とあしらわれた。

『連勝が可愛いって……連勝が褒めてくれた』

「エロ可愛いの好きよ俺。良かったねえ、中也さんすごい気に入ってるみたいだよ」

『中也さんのパーカー♡』

「お昼作っとくから遊んでおいで?いっぱい用意しておくからね」

『…………えっ?リアも食べていいの??』

まさかの発言に住人の全員が振り向いた。

「リアちゃん〜、それはちょっとお兄さん傷つく」

『だってリアの分なんて用意してたら皆遊べないじゃない』

「あのねえ???」
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