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ブラッディーローズ【R18】

第3章 調教開始


坂木は少しずつ中野を調教した。
中野は素質があったのか、嫌がりながらも体は素直に反応し、どんどん開発されていった。


中野はどんな調教にも耐えた。もう自分にはここしか居場所がないから。もうスラム街には、食べ物に困り雨に打たれる生活には戻りたくなかったから耐えるしかなかった。

中野は幼い頃に両親を亡くし、アメリカにいる親戚に引き取られた。
しかし、貧しくて生活に困っていた親戚は中野を養っていくことが難しくなり、10歳になる前に中野を捨てた。
子供じゃお金を稼ぐ事も、家を借りる事も出来ない。食事はレストランのゴミから残飯を漁り、雨が降れば橋の下で過ごした。

不良達から仲間に誘われる事もあったが、いくら生活の為とはいえ犯罪を犯す事に抵抗があった中野は誘いを断り続けた。

残飯を漁りながら街をさまよっているうちに中野はスラム街に来ていた。

少し成長した中野は廃材とボロボロの布で小さな家を作った。家と呼べるほど立派ではなく、隙間風は吹くし、雨は漏るし、今にも崩れそうな物だったが、捨てられてから初めて手にした自分の居場所だった。

空腹、暑さ、寒さ、孤独、恐怖…。耐えなければならないものは沢山あった。毎日が死と隣り合わせだった。


そんな日々に比べたら耐えられる


食事は3食ちゃんと与えられ、雨や風もちゃんと防げる。
暑さも寒さもない。坂木にさえ逆らわなければ命の危険もない。


今はココが俺の居場所


中野は生きる事を選んだ。
坂木に気に入られている間はここで生活が出来る。
それなら坂木に飽きられないように坂木の要求には全て答えよう。


中野は抵抗するのをやめた。



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