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刀剣純情伝 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第10章 変わった出陣 〔へし切長谷部/燭台切光忠〕


「今回はお二人での出陣をお願いします。相手方も一騎しか襲来しないようですので」

主から燭台切光忠との出陣を命じられ、二人で時を超える。





指定された場所は…やけに人が多い。

「光忠、何だかやけに人が多いな」

俺が言うと光忠も首を傾げる。

「こんなところに来るのかなぁ…」

とりあえず人は多いものの室内に入り歩いてみると、やたらこちらを見られるのに気付く。

「光忠、何だかやたら見られてないか?」

「うん…ぼくもそう思ったんだ」

二人で戸惑い立ち止まった瞬間、何故かおんなたちにどばーっと囲まれた。

「すっごい、完成度たっかーい」

「本物みたい、かっこいいっ!」

「ポースお願いしまーす」

「目線、こちらにお願いします」

「かっこいいっ、超イケメンっ」

口々におんなたちに言われ、俺たちはなにごとかと驚いて立ち尽くす。

「えーと、ぼくたちに何の用かな」
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